今日の勉強は致知11月号から
「幻の技法、現代に蘇れり」
彫刻家 関頑亭(せき がんてい)さん
関さんは九十五歳の彫刻家です。
小さなかけらだけを頼りに「脱活乾漆」という奈良時代の製法を蘇らせ、
四十年の歳月をかけて弘法大師像を完成させた方です。
奈良時代の技法で四十年かけて製作するという
あまりに時間軸の違う仕事に、途方もないものを感じます。
この技法を再現される過程で、子供のころ見た近江傘の蕨糊が
ヒントになったそうです。
関さんに限らず、壁にぶつかって原点に返った時、
原風景が影響してヒントをくれたりすることが多いように感じます。
関さんはまた、自然を自分で体感することで初めて分かることがあるとおっしゃっています。
たとえば山の中で、水の姿が目で見えなくても、耳を澄ませば音が微かにすると感じて、
近づいていくと湧水がある。
音には形がないように思えるが、本当は実体がある。心深く見れば見えてくる。
これを「目で見るものを耳で見て、耳で聴くものを目で聴く。」と表現されています。
そして天然自然の人間はそういう力を持っていると言われます。
私たちは庭づくりの際に積極的に緑を入れています。
そして当初は特に緑に興味がなかった施主さんが、庭ができてみると
積極的に緑のお世話をされていたのでお話を伺うと、幼少期の思い出と
緑との触れ合いがセットになっていることがあります。
そのことを実際に緑の庭をつくることで思い出されたのだと思います。
なんとか木を一本でも二本でも入れるようにしているのは、
福山に住む人の多くが、幼少期の思い出の中に、木が風に揺れる
原風景を持っていて、安らぎを感じられるからでもあります。
そして現代の家に住む子供たちにもそういう思い出を持っておいてほしい
という思いがあります。便利な土地でも、お家で風を感じられるようにしたい。
どんなものが流行していても、自然との触れ合いは普遍的なものだと思います。
藤井
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