そら企業理念


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【 企業理念 】 そらや / そら庭設計事務所

     「真の価値」 を伝える。

      それによって磨かれる

     家族、地域、子どもたち の感性

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第3期 早朝勉強会内容・・

 月曜日 : 「ほぼ日」
 火曜日 : 「致知」
 木曜日 : 「論語」
 金曜日 : 「庭」
 土曜日 : 「Free」



2013年9月30日月曜日

2013.9.30  正しさの基準

今日の勉強会は論語です。


子曰く、
いやしくも其の身を正しくせば、政に従うに於いて何か有らん。
其の身を正しくすること能(あた)わざれば、人を正しくすること
如何せん。

孔子が言われた。もし自分の行動が正しければ、政治を行う
ぐらいは何も難しいことではない。自分の行動が正しくなくて、
どうして人を正しく導くことなど出来ようか。



まず「正しい」というのが難しいと思います。
人によって正しさの基準がちがいますし、そもそも自分が本当に正しいかどうかも
簡単には判断できないからです。
また自分が正しいと思っていても、他の人から認められなかったり、
成果が出なかったりすると、自分を疑ってしまうこともあると思います。

そんな中でも自分が思っている道が正しいのだと思える基準の
ようなものがあるのでしょうか。
また自分の利害のためにいかにも正しいことを言っているかのような
演出をする人がいますが、それを区別できることも必要だと思います。



その基準は例えば人間の道理や自然の摂理ではないかと一人が
言いました。個人の都合からくるものは自然の循環から外れていて、
淘汰されて長続きしないのではないかという意見です。

自分の思っていることが自然の摂理や道理にかなっているかを
見極めるのは大変ですが、例えばこの論語も自分の中に正しさの
基準を持つためのひとつの道具だと思いますし、
普段あまり考えないからこそ意識的に考えることは大事だと思います。

船長森田さんは一日一日を正しいと思う判断をしてすごせるかどうかが大事だと
言います。そして「人としてどうか」ということを判断基準にしています。

人によって「正しい」ということへのアプローチや行動は違っていますが、
大切なのは自分の中に正しさを持っておくこと、それが                                                伝わらなくても持ちつづけることが大切だと思います。



藤井


2013年9月28日土曜日

2013.9.28 設計が仕上げ

今日の勉強会は


コンクリート打ち放しの施工について


コンクリートは普通表面の劣化防止や表現のために仕上げを
施しますが、それを省略してあえて素のままにしてみせるのが
打ち放しと呼ばれる方法です。

型枠を外した状態がそそまま表現となるために、ごまかしのきかない
難しい表現です。
設計段階での綿密な検討と高い施工精度が求められます。
他の仕上げと違って型枠で見えないためコンクリートが固まって
型枠を外すまで出来上がりが確認できません。さらに表面の
仕上げではなくそれ自体が構造体のため、もしうまくいかなければ
相当な労力を使ってやり直さなくてはなりません。

このような大変な思いをしてでも作るのは、うまくできた壁は、緊張感もありながら
懐かしさも感じるような独特の奥深さがあり、ほかに代え難いものがあるからです。


まず設計で考慮しておくべきことは、型枠とセパ穴(丸いあとのように見えるもの)
の割付けです。
どのように型枠を並べ、どこにセパ穴がくれば美しく見えるのかを
検討しますが、ここにこだわらないとキッチリとした感じが出ず、
打ち放し仕上げにした意味がなくなってしまいます。


仕上げを施さないためにこの設計段階の割付が、ある意味「仕上げ」となります。


どんな仕上げでも図面の精度が出来上がりを左右しますが、
打ち放しはそれの最たるものだと思います。

昨日のブログにも書きましたが設計段階のこだわりは
施主さんのためでもありますが自分を納得させるためでもあります。
しかし例えば施主さんが何年かあとに割付のこだわりに気づかれて、
「おっ」と思ってもらえるととても嬉しいことです。



藤井


2013年9月27日金曜日

2013.9.27 自分が納得する

今日の勉強会は


ウッドデッキの施工について


ウッドデッキといっても単純な長方形の平面のものもあれば、
少し複雑な平面をしたものがあります。
さらにテラスの屋根、エアコンの室外機、目隠しフェンス、花壇などいろんなものが
絡んできます。これを行き当たりばったりで作るといかにも取ってつけたような、
ちぐはぐな収まりになってしまいます。
これを防ぐにはどのような工夫が必要か検討しました。


何のためにやるのかといえば、結局はお客さんに心地いいと思ってもらうためです。
しかしこの心地よさを生むためには一本一本の線に理由がある精度の高い図面と、
それを実現させるための現場への配慮が必要です。

またお客さんだけでなく自分が納得するための工夫でもあります。
誰も気づかなくても自分だけが知っているこだわりの部分があるといいと思います。
そのような仕事は自分自身も楽しめるし、その楽しんでいる感じは周りに伝わり、
現場の充実につながると思うからです。
そういう現場での気づきの積み重ねは図面にも生きてくると思います。

こだわりの具体的な部分をお客さんが気づかなくても、
なんとなく心地いいと感じてもらえたら成功です。



藤井

2013年9月26日木曜日

2013.9.26 個性と個性

今日の勉強会は


「室内」のバックナンバーより
インテリアデザイナー
津田晴美さんのお話


津田さんはデザインする前に施主さんの生活を
詳しくヒアリングして、その人が自分では見つけられなかった
個性=美点を発見します。

デザインはカタチにとらわれるものではなく、この美点を
強調するものだと言われています。


津田さんは施主さんの思いを大切にする一方で、
床材、壁材、照明、使用する家具の引き出しの取っ手にいたるまで、
国内外問わず相当吟味されています。

このこだわりがあるからこそ、どんなお客さんでも、自分の個性も発揮しながら、
施主さんの個性を大切にする姿勢を貫けるのだと思います。


エクステリアも施主さんの個性を大事にしたいからこそ、
自分たちの個性にも磨きをかけて相乗効果で庭を良くしたいと思います。
どれだけ理由があって、どうしてこの形になったのか、なぜこの材料を選んだのか。
図面に引いた一本の線に対して責任を持つことを続けていけば、自分たちの
個性も生かしながら、施主さんの要望にも答えられると思います。



藤井













2013年9月24日火曜日

2013.9.24 偉業を生み出す人

今朝の勉強会は致知10月号より、「無知の自覚こそが偉業を生む」

筑波大学名誉教授:村上和雄氏と宇宙航空開発機構シニアフェロー:川口淳一郎氏の対談より。


「はやぶさ」が小惑星の「イトカワ」から微粒子を持ち帰り、博物館で公開されると、多くの方が


来場され、日本の国民に大きな感動を与えてくれた「はやぶさ」の開発に携わった川口氏。


アメリカが稲の全遺伝子暗号を解読することで、大麦や小麦の種や品種情報を掴み、穀物シェア


を獲得する国家戦略よりも早く解読し、日本の稲の遺伝子暗号を守った村上氏。


これまで前例の無い偉業を成し遂げたお二方が言われることに、「これからの日本は


「ものづくりの国」から、「創造の国」に変わって行くことが非常に重要な課題だ」と言われています。


製造というのは前例があり、みんなが前例に沿って作るからこそ、価格競争になってしまい、


日本国内より人件費の安いところに進出しなければならなくなる。


それではこれからの世界を相手とした勝負はできない。


イノベーション、新しいものをつくる創造の道を進むことが重要だと説かれています。


現代の日本ではものが溢れ、わざわざ自分でゼロからものを作ることは必要ないのだと思います。


そのため、形の無いものを創造し、作る喜び、うまく作れない時に粘り、課題を克服する力が


弱くなっているように感じます。


会社でも上司に指示されたことはできるが、それ以上のことはしてこないと悩まれている


方のお話もよく耳にします。


子供の頃から、ものを作る経験が自分にやりきるための自信を持たせ、課題解決の


プロセスを作り上げていくことができるようになるのだと感じました。


私たちも日々、庭を作る上でエクステリア商品だけに頼ることなく、お客様が必要だと


思われているものがあれば、制作に挑戦しています。


今回のお二人のお話はものつくりの原点だったように感じました。


                                               (田上)

2013年9月21日土曜日

2013.9.21 言い合える関係

今日の勉強会は


私(藤井)と田上さんと川上さんの3人で
仕事の進め方などについて話し合いました。


話題はお互いが抱えている仕事の情報の共有化、
お客さんの対応の仕方、
などです。


印象に残ったのはあるお客さんへの対応の話でした。
図面をあえてその場で渡さず、わざわざご家族に説明しに行く機会を
つくった理由を聴けました。
それは施主さんの困っている部分が単に図面を託すだけでは解決しそうではなく、
説明をする人間が不可欠だと判断したからでした。また、施主さんが頼んだから
ではなく、自分の判断でそうしたことに、施主さんの本当のニーズをつかむ
大事さを教えられました。



個性がバラバラだからこそ得意、不得意があって、
それを素直に言ってしまうことも大事なことだと思います。
 庭づくりを進める上で、どんなところで悩んでいるかを
お互い知っておくのもある意味情報の共有化で、仕事を協力して
進める上で大事だからです。


今日3人が船長を交えず本音で言い合ったのはいい機会だったと思います。
雑談はあったほうが良いと前に書きましたが、
遠慮なくお互いが言い合える状態になってきているのはみんなで成長していく
上でとても重要だと思います。



藤井

2013年9月20日金曜日

2013.9.20 標準化

今日の勉強会は


建築家 伊礼智さんの「標準化」


です。


標準化というと効率の向上を目指した規格化を連想しますが、
伊礼さんの標準化の目的は住宅のクオリィティの向上ただ一点にあります。

先輩たちが培ってきた良い知識を受け継ぎ、手を加えていく。そうして出来上がったものに
共感してくれる人たちと、実生活の快適に裏付けられた喜びを分かち合いたい。
伊礼さんは、社会で共有されるべき価値を突きつめていく作業こそが
標準化だとおっしゃています。

そして伊礼さんは実際に標準化したディテールを公開されています。
自分のことだけを考えるのではなく業界全体で住宅設計の質を向上
させていかなくてはならないという強い意志を感じます。



建築家の設計した建物は、建築を勉強したことがない人でも
「理由はわからないけどなぜか心地よい」
と感じます。それは建築家の細部へのこだわりや巧みな計算の積み重ねが
あってはじめて醸し出されるものです。
それを公開する、公開できるということは、これからも日々改善を重ねて
いくから少々真似されても大丈夫、むしろ真似をして住宅のレベルを上げて
いきましょうと言われている気になります。



庭はどうあるべきなのか。伊礼さんの考え方を取り入れるなら、
ひとつひとつの庭を施工していくだけでなく、社会で共有されるべき価値を突き詰め、
広めていき、業界全体の価値を上げていく責任を果たさなくてはなりません。

各社が高い問題意識を持って標準化をめざし、それがネットワークになって
業界全体の価値が向上するのが望ましい発展の仕方だと思いますし、
それができるころには、一つ一つの庭の質も大きく向上していると思います。



藤井





2013年9月19日木曜日

2013.9.19 プライバシーを守る

今日の勉強会は


TDN(伝統的近隣住宅開発)の取組み


共同住宅をつくる場合に、階段室型と廊下型という
作り方があります。
 

近年では、廊下型が安く建設できる点や他人と顔を合わせないで済むこと
などが評価されて主流でした。
しかしデメリットがあり、廊下側と両側が開けず一方向のみの採光に
なってしまうこと、顔を合わせることがないため小さな問題が見えにくく、
大きな問題になってから対処しなくてはいけなくなる点があります。

TDNとは、マンションに限らず、このような集合住宅の問題点を解決するために、
近隣の人々の交流がさかんだったころをもう一度見なおして
コミュニティーを構築する開発手法のことです。



そして最近、階段室型が持つ、風通しがよく二方向に眺望が開ける点、
他の住人と顔を合わせる点が、評価されてきています。
顔を合わせるために住人に帰属意識が生まれ、それがセキュリティーにも
効いてきます。

この良さを生かすには、共有する財産や生活のルールを守り、お互いの生活内容に
理解をして尊重しあう気づかいが大切になります。
プライバシーやセキュリティーは高い壁によってではなく、人の絆によって
守っていくという考え方です。


阪神大震災のとき、神戸市須磨区は大きな被害を受けましたが、比較的被害が
小さかった地域がありました。調べると隣の人がどの部屋で寝ているかも
知っているようなある意味プライバシーがない地域で、そのために住民同士の救助が
スムーズに行えたということを聞いたことがあります。
一般的にいう「プライバシーがない状態」だったから命という一番大切なものを守れたわけです。
そもそも守るべきプライバシーとは何かを考えさせられますし、普段から絆があったからこそ
の話だと思います。


地域をつくっていくためには小さいころからの教育も大事だという話が出ました。
たしかに、「水に流す」ということや、いい意味で「見ていないふりをする」という、
他人の気持ちを察することの大事さを学べる機会は重要だと思います。


庭へのご要望でも目隠しのフェンスを希望される方が多くおられます。
地域と分断せず、かつ必要なところは隠して、周囲にも緑を感じてもらう
というバランスをとるのは難しいものです。




藤井










2013年9月18日水曜日

2013.9.18 米国人からみたフランス

今日の勉強会はクーリエジャポン10月号から


住む前に知っておきたい「フランス人気質」


海外移住の特集の中で、米国人作家からみた
フランスの印象を書いた記事です。

ポジティブ・シンキングで取り巻く環境を変えられると教えられた
米国人作家にとって、常に批判的で用心深いフランス人と付き合うのは
なかなか難しいことのようです。


日本でも関東と関西の人ではだいぶ違いますし、
やはりその土地の空気というものがあるような気がします。

仲間からはフランス人の批判的な性格がブランドがフランスに数多く
ある要因ではないかという意見や、
フランス人、アメリカ人だからと決めつけて考えるのは
個人を尊重する考えとは違うのではないかという意見がでました。

フランス人は自分たちの将来についてのアンケートなどをとると
悲観的な値になるのだそうです。

しかし本当は悲観的なのではなく、将来の良くない出来事
にたいして前もって心の準備が出来ているとも言えます。

記事はアメリカ人からの視点ですが、フランス人が
アメリカにたいして感じていることも知りたいものですし、
両者が討論する場面も面白そうです。



藤井







2013年9月17日火曜日

2013.9.17 地域で育てる

今日の勉強会は致知10月号の記事より


偉人を育てた母の言葉


偉人と呼ばれる人の多くが母親の言葉かけによって
自己肯定感を育み、そこから才能を発揮していきました。

野口英世は小さいころのやけどがもとで学校でいじめられたりしましたが、
きっと学者になれるといって励ました母親のおかげでその通りになりました。
そして母への感謝からだれよりも働いたといいます。



母の言葉掛けがいかに大切か書いている記事ですが
こういう話は時代的なこともありますが母親と息子の組み合わせで
語られることが多く、少し一方的な視点かなと思います。

そもそも子育ては両親だけでなく祖父母や地域の人たちと
いろんな組み合わせで集団でおこなうものだと思いますが、
核家族化が進んでお母さんたちの負担は相当なものです。

せめてお母さんが子どもの話をきちんと聞いてあげるくらいの時間は
お母さん本人の努力ではなくて地域や周囲の努力で作っていくべき
だと感じています。

企画しているそら村は使い方を限定した施設を作ろうと思っているわけではなく、
むかしあった「だれでもはいれる空き地」のようなものにしようと話し合っています。

親の帰りが遅い子どもたちや忙しいお母さん達も気軽に来てもらえる
場所にしたいと思っていますし、使い方を限定しないからこその
さりげない手助けができるといいと思います。



藤井






2013年9月14日土曜日

2013.9.14 技術と人格

今日の勉強会は二宮金次郎


藩主も農民と同じく、分度を守らなくてはならない


藩主にとっての分度とは年貢をどう決めるかで、
金次郎は表高によってではなく、実際にとれた量によって
決めるよう藩主に求め、それがかなわない藩の依頼は
断っていました。

農民でありながら藩主の依頼を断るほどの人物ですが、
金次郎がどうしてこのように大きな影響力を持ったという理由に
興味がわいてきました。
人格者であることは皆が認めるところですが、
ほかにも理由があったのではという疑問からです。

仲間との話の中で出てきたのは、金次郎が農業において
圧倒的な技術力を持っていたのではないかという予想です。

いくら人格者といっても技術が伴わなければこのような評価は得られなかった
と思います。逆に技術だけ優れていてもそれを悪用するような人では
認められることはないと思います。

農村の復興に大きな成果を上げて有名になる前の金次郎にも
興味が湧きました。おそらく何度も失敗し、その度に技術も人格も
良くなった人だと思うからです。

失敗をしない人はいないと思います。だからこそ失敗する準備が必要なのだと思います。
普段からしっかりと勉強し、知識と技術をみがいていれば、失敗しても
納得の失敗ですし、そこから得られるものも大きいと思います。
同じ失敗を何度も繰り返すような、質の低い失敗をやっている人は、せっかくの成長のチャンスを逃していることになるのだと思います。



藤井








2013年9月13日金曜日

2013.9.13 左官さん

今日の勉強会は


職人のルーツにひそむ職人の魂
小林澄夫さん


身分制度があった時代、職人の地位は低く見られていました。
庭師さんもそうですし、左官さんもそうでした。

エクステリアの現場では、左官さんがいなくては成り立ちません。
アプローチ、壁、駐車場のコンクリートなど、左官さんの入る部分は
多岐にわたります。

だからこそ、左官さんの技術によって、全体の出来栄えが大きく変わって
きます。また左官さんは下地から仕上げまでを施工します。
しっかりとした下地を作り、丁寧に仕上げていく技術と気持ちのある
職人さんがいてこそ私たちの仕事は成り立ちます。



しかし、施主さんと職人さんが直接話す機会が少ないために、影響が大きい割に
評価が表に現れにくかったりします。施主さんと話をする機会の多い自分たちが
左官さんたちのこだわりをもっと言っていこうと話しました。

そしていつも私たちの現場に入ってくれる職人さんは、勉強熱心で
まさしく技術と気持ちのあるかたです。
新しいチャレンジに意欲的で、一緒に新しいことをやってくれる人の存在は、
こちらももっと勉強しなければと思わせてくれます。私達ももっと図面の
レベルを上げて、より良い現場にしていきたいと思います。

施主さんに対する想いと、実際に施工する職人さんたちへの想い、
この二つが合わさって庭ができていきます。



藤井





2013年9月12日木曜日

2013.9.12 理由のあるかたち

今日の勉強会は


建築の歴史について


建築の形は歴史の出来事とともに変わります。

例えば仏教が伝わった際には同時に仏教寺院の様式
が伝わり神社の形もそれにつられて変わるというようなことが
ありました。

明治時代には文明開化の名のもとにレンガ造りの建物を建てたりしていましたが、
湿気の多い風土になじまず、一過性のものに終わりました。

歴史的にみると、新しいものをとりいれなければという焦りからか、
外国の影響を受けて建築の形を変えるということが
多かったように思います。

しかし明治時代、日本を訪れた外国人の建築家ブルーノ・タウトは
日本人の洋装や西洋建築のまねごとを批判する一方、
桂離宮など日本文化を高く評価しています。



日本ではおそらく建築(特に住宅)を
文化的なものとして見てこなかったのかもしれません。

そして今の住宅も文化的なものを内に秘めているようなものは
少ないように思えます。
風土や文化から発想していないからこそ、出幅が小さく直射日光や雨を遮れてない
庇なんかがあるのだと思います。
理由なく、なんとなくのデザインをしているのだと感じます。

発想のスタートをかえてひとつひとつを見直していけば、
本当に必要なものとそうでないものが分けられていくのだと思います。



藤井





2013年9月10日火曜日

2013.9.10 期待に応える

今日の勉強会は


致知10月号より
期待され、期待に応える
日本ホスピタル・クラウン協会理事長 大棟耕介さん


ホスピタル・クラウンとは病気と闘う子供たちを元気づけるため
病院に訪問する道化師のことです。

大棟さんは日本のホスピタルクラウンの草分けで、
目の前の子を元気にするため、医師とは違う立場から命と向き合っています。
重い病に苦しんでいる子も笑顔にする、相当な技術と覚悟がいることだと思います。

ただ本人は、こういう活動を続けていると素晴らしい人間として世間に
とらえられることに戸惑いがあったそうです。しかしある時から吹っ切れて、
世間から素晴らしい人間であることを期待されるなら、それに近づこうと思ったそうです。
期待に応えようとすることが一番自分を成長させるとおっしゃっています。




私たちは庭づくりの仕事を通してすべてのお客様の期待にこたえようとしていますが、
私たちの未熟さから、その期待に添えられなかったことがあります。
多くの場合、庭づくりはお客様からのお問い合わせからはじまりますが、
まず私たちは、あったこともない方から期待されていたということを
強く意識しないといけないと思います。
勉強会で日々話していることと違うことをしてしまったとき、
ホームページに掲げていることと違うことをしてしまったとき、
なぜそんなことになったのかを全員で考え、同じ意識を共有して、
そんなことがなくなるよう行動したいと思います。



藤井

2013年9月9日月曜日

2013.9.9 体験

私たちのお客さんには小さなお子さんがいるご家庭も多く、
庭でたくさん楽しんでほしい、発見してほしいという思いで庭を設計します。

また計画中のそら村でもどんな出来事があれば子どもたちは
感動できるのだろうと企画を考えています。



なので最近、自分が子供の頃はどうだったかな、何を楽しいと
感じていたのかなということを思い出すことが多くなりました。
そして今の子供たちとどう違うのか、同じなのか。
そんなことを仲間と話すこともあります。

話していると、子どもの頃の環境や経験が大人になってからの
考え方や行動に現れ、また庭のデザインにも影響してくるのだと
感じます。

アニメーションで背景を描く職業がありますが、土の色を塗ると
自分が育った土地の色になると聞いたことがあります。

これらは分かりやすい例ですが、どんな職業でもそういうことが
少なからずあると思います。



また私が小学生の頃は下校したあとも登校班のメンバーでいることが多く、
遊びは上級生から教わりましたし、けんかの仲裁ができる人、
理不尽なルールを押し付ける人、一つのことに詳しい人など、
世代を超えていろんな人から学べた贅沢な時間だったと今更ながら思います。
また、クラスの同級生、習い事の生徒同士など、いろんな自分があるという
ことを無意識に感じていたと思います。



大人になってから子どもの頃の体験はできないわけですから、
そういう場がないなら大人の責任で提供してあげることが大切だと思います。
大きな影響があることを考えて環境づくりをしなくてはいけませんが、
「あたえられた場」、ではなくあくまで「楽しいからいる場」にしていきたいと思います。



藤井







2013年9月7日土曜日

2013.9.7 分度

今日の勉強会は二宮金次郎


生活は自分の収入の内で行うこと、
これを分度という


単に節度を持って生活しなさいという意味ではありません。
ニ、三割の余分を残して、その分で荒れ地の開墾や鍬を買ったり
道を直したり、また飢饉に備えたり、
要するに未来のために使いなさいと言っています。
しかし借金してまでやるのではなく、あくまで収入の範囲内で
行いなさいと釘を刺しています。


金次郎の経済と道徳の一致という考え方がよく表れている言葉だと思います。
無理をせず、成長のための計画性、戦略をたてる。

個人の生活にしても、企業活動にしてもそうだと思いますが、
未来がどうなるか分からないからこそ、自分でコントロールできる範囲は
きっちりと計画していかなくてはなりません。
もし将来、悪い状態になった時あわてないためにも、いい状態の時に
しっかり準備しておくことが大切だと思います。

また成長戦略といいますが何をもって成長というのかは重要です。
農作物のとれ高が増えることも大事ですが、金次郎の最終的な目的は
そこで働く人々が幸せであることだったと思います。


藤井




2013年9月6日金曜日

2013.9.6 子ども達のためのルール

今日の勉強会は


ランドスケープデザインの特集
遊び環境を考える から

川和保育園 育ちあう園庭環境をつくる


です。川和保育園の園庭は大きな木、さまざま遊具
などによって、大きな秘密基地のような空間になっています。
第二の保育室として教育面で大きな役割を果たしていて、
子どもたちがルールを守りつつ遊びまわっています。
このルールも大人が管理しやすくするためのルールでなく、
子どもたちが危険を避けたり譲り合いができたりするような
子どもの目線からの発想で決められています。


最近、待機児童を減らすためとして、設置基準を緩和して
保育所の数を確保しようとしています。
しかしたくさんの子供たちが狭い保育室の中で長時間過ごすということに
もっと目を向けなくてはならないと思います。

子どもの時の経験は思った以上に大人になってからの考え方や行動に
大きな影響を与えるものだと実感しています。
どんな大人になってほしいのかという視点から、基準やルールを
考えていくべきだと思います。またそうすることで、行政と市民の
教育に対しての対話も増えていくと思います。



藤井





2013年9月5日木曜日

2013.9.5 アイデアをつくりこむ

今日の勉強会は


住田町の木造仮設住宅の取り組み


東日本の震災後、いちはやく木造の仮設住宅を建設し、
そのスピードと、木材をふんだんに使った住みやすい空間が
話題となり、多くのメディアで取り上げられました。



この木造仮設住宅は普通の住宅への展開も期待できる質の高いもので、
しかもコストもプレハブより安いのです。

住み心地が良いために、この仮設で暮らす人から、避難が終わったら
譲ってほしいという要望がいくつもあるそうです。

また対応の速さもすばらしかったのですが、
これは町長の多田欣一さんが前々から木造の仮設住宅の構想を持っていて、
図面を練っているさなかに震災が起きたという、タイミングも大きかった
ようです。

そして構想を持っているだけではなく、行動を開始していた事が最も重要です。

思っているだけではなく、いろんな人を巻き込みながら行動し、
図面まで用意しておく、実現性への準備の真剣さが
結果的に多くの被災者を救うことになったのです。



私たちは庭ををつくる仕事ですから、こんなものがあればお客さんに
喜んでもらえそうだと思い付いたとします。それを漠然としたアイデアに
留めておくのではなく、実現可能なものとして提案できるようつくりこんでおく。

それを仲間と意見を出し合いながらブラッシュアップしていく文化のようなものが
できてくるのが望ましいと思います。

そうすることで、いざお客さんから難しい依頼を受けた時も大丈夫という自信をもって
仕事と向き合うことができると思います。



藤井




2013年9月4日水曜日

2013.9.4  リスク

今日の勉強会は


クーリエジャポン2013年10月号より
なぜ日本のゲーム業界は衰退したのか?


2002年に50%を占めたゲーム業界の日本企業の世界シェアは、
2010年には10%まで縮小しました。
この理由について記事では日本のゲーム会社が短期的な
利益ばかりを見ていること。
一つの企業がアイディアを出し、ゲームを作り、市場に投入し、
フィードバックをもらう形をもっていたが、リスクの分散のため分割され、
この統合されたプロセスが失われたことを指摘しています。



リスクを分散したというより、骨組みをバラしたようにみえます。
神経を使って脳の命令をつたえる役割もできなくなって、
逆に五感で得た情報を脳にフィードバックすることもできなくなって、
なんの「リスク」を気にしているのでしょうか。

事業ですから、調子のいい時も悪い時もあると思います。
しかし無理やり調子のいい状態にするために、またそう見せるために
不自然なかたちをとれば、結局は新しいものを生み出せたはずの
自然な姿まで失うことになります。

また不自然な形がもとになって起こるリスクもあると思うのです。
この場合、リスクに向かっていく体制が既にないわけですから、
一人ひとりの消費者や社員といったような本来いちばん大切にすべきところへ
リスクを「分散」して、見えにくくしているのだと思います。

リスクとは、存続すべきものが断たれてしまうことを言うのだと思います。
存続すべきものを自ら断っておいて気にするものではないはずです。



会社は利益を出すところです。そして出た利益をどのように使ってきたか
ということは、その会社がどんな姿をめざしているのかを表すと思います。
企業の財産はお金だけではない、と社員のために多くの投資をするところは、
一人ひとりの社員の発言、考え方、挨拶もしっかりしていると、
いろんな企業をみてきた営業部長が教えてくれました。

そのような会社は、リスクの意味も、取り組み方も違ってくるのだと思います。
逃げるのではなく、みずからの責任として向き合っていくことが大切だと思います。
リスクの意味を間違えないようにしたいものです。


藤井




2013年9月3日火曜日

2013.9.3 責任をとる

今日の勉強会は


致知2013年9月号インタビュー記事より
宮崎県木材利用技術センター所長
飯村豊さん
「弱みを強みに変えていく。それが私の使命」


飯村さんは杉材の利用促進をはかるために
日々奮闘されている方で、今は杉材を使ったガードレールを
つくっておられます。

杉材は柔らかく、大規模な建物の構造材としては不向きだといわれてきました。
しかし飯村さんはその柔らかさを逆に生かした「木殺し」という技術を用いて
直径122メートルの木造ドームをつくることに成功しました。

飯村さんは心の持ちようについて、
誰もやったことのないものをつくるには恐怖心があるが、その恐怖心を
超越するためにもう一つ上の目標、たとえば200メートルのドームを
つくることを想定してやっていく。
手前の目的ではなく目的のさらに先を狙ったときに初めて100パーセントを
超えることができる。
と言われています。



見た事のないものを要求される技術者らしい発想だと感じます。
そして大きな責任を負うからこその心構えだと思います。

庭で必要で既製品になければ自ら作るべきだという考えでいれば、
やはり作ったものの不具合は全部自分にかかってきます。
自分で作るというのは、自分で責任をとるということです。
単に既製品を使う使わないという問題ではなくて、責任をとれる
覚悟をもって取り組めるかということです。

そうゆう覚悟でいればクレームがクレームでなくなると仲間がいいました。

責任をとるという覚悟があれば、施主さんやメーカーがどうこうではなくて
自分たちがどう行動するか、そこで自分たちの本質が問われるのだと思います。



藤井








2013年9月2日月曜日

2013.9.2 口に出す

今日の勉強会は論語です。


子曰く、
古は、言をこれ出ださざるは、
躬(み)の及ばざるを恥ずればなり。

孔子が言われた。
昔、人々が言葉を軽々しく口に出さなかったのは、
実践がそれに及ばないことを恥じたからであった。



言ったことは実践しなくてはいけない。
少し窮屈さを感じました。自由な発言を妨げる場合も
あるかもしれないと考えたからです。
また悪い意味で、できそうにないことは最初から言わないという
考えもでてくるのではないかと感じたからです。

しかし自分が「本当にやりたいこと」を言うのが重要で、
その元になるやる気と責任感が大切だと討論の中で言われました。

たとえば「家を建てたい」と考えていて、
「こんな家にしたい、こういうところに建てたい」と話していれば、
話を聞いてくれる人が集まってきて結果に結びついたりする。
自分にやりたいことがあって、熱心に訴えていけば、周りを巻き込んで
物事が進んでいく。

もしかしたら、口に出すという行為が、実践の第一歩なのかもしれません。

スポーツ選手の中でも大きなことを言った選手がビッグマウスだと
いわれたりしますが、その選手が本気でそうなるつもりで言っているから、
発言に真実味があります。ビッグマウスではないのです。
すでに実践にはいっているのでしょう。

結果的にできる、できないも重要でしょう。しかしどんな結果でも
実践する前と後とでは自分も、とりまく環境もかわっているのだと思います。



そらの船長は仕事を「楽しんでやってください」といつも言います。
一人ひとりが自分の人生を経営していく、
そらはその場を提供していく、だからこそ素の自分で、楽しんでください、と。
そして自分の心に偽りなく働く人の提案はかならず受け入れられるからと
言います。
そして究極は「やりたいことだけをやる」状態だそうです。

当然、やりたくないことは放っておけという意味ではありません。
変な慣習や、間違った常識や、ちいさなプライドや、いらぬ遠慮を捨てて、
本当に自分を賭けて日々の仕事に打ち込んでいけば、
すべてのことがやりたいことになっていくのだと思います。


やりたいことだけ、心に嘘偽りなく仕事を楽しめるようになれれば、
建築家が描いた図面のように、プランに迫力のようなものが加わるのでしょうか。
また逆に、自分の描いたプランにそんな力がやどり、庭となって現れた時は、
私は「やりたいことだけをやっている」のかもしれません。



藤井