今日の勉強会は
建築家 伊礼智さんの「標準化」
です。
標準化というと効率の向上を目指した規格化を連想しますが、
伊礼さんの標準化の目的は住宅のクオリィティの向上ただ一点にあります。
先輩たちが培ってきた良い知識を受け継ぎ、手を加えていく。そうして出来上がったものに
共感してくれる人たちと、実生活の快適に裏付けられた喜びを分かち合いたい。
伊礼さんは、社会で共有されるべき価値を突きつめていく作業こそが
標準化だとおっしゃています。
そして伊礼さんは実際に標準化したディテールを公開されています。
自分のことだけを考えるのではなく業界全体で住宅設計の質を向上
させていかなくてはならないという強い意志を感じます。
建築家の設計した建物は、建築を勉強したことがない人でも
「理由はわからないけどなぜか心地よい」
と感じます。それは建築家の細部へのこだわりや巧みな計算の積み重ねが
あってはじめて醸し出されるものです。
それを公開する、公開できるということは、これからも日々改善を重ねて
いくから少々真似されても大丈夫、むしろ真似をして住宅のレベルを上げて
いきましょうと言われている気になります。
庭はどうあるべきなのか。伊礼さんの考え方を取り入れるなら、
ひとつひとつの庭を施工していくだけでなく、社会で共有されるべき価値を突き詰め、
広めていき、業界全体の価値を上げていく責任を果たさなくてはなりません。
各社が高い問題意識を持って標準化をめざし、それがネットワークになって
業界全体の価値が向上するのが望ましい発展の仕方だと思いますし、
それができるころには、一つ一つの庭の質も大きく向上していると思います。
藤井
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