今日の勉強会は
TDN(伝統的近隣住宅開発)の取組み
共同住宅をつくる場合に、階段室型と廊下型という
作り方があります。
近年では、廊下型が安く建設できる点や他人と顔を合わせないで済むこと
などが評価されて主流でした。
しかしデメリットがあり、廊下側と両側が開けず一方向のみの採光に
なってしまうこと、顔を合わせることがないため小さな問題が見えにくく、
大きな問題になってから対処しなくてはいけなくなる点があります。
TDNとは、マンションに限らず、このような集合住宅の問題点を解決するために、
近隣の人々の交流がさかんだったころをもう一度見なおして
コミュニティーを構築する開発手法のことです。
そして最近、階段室型が持つ、風通しがよく二方向に眺望が開ける点、
他の住人と顔を合わせる点が、評価されてきています。
顔を合わせるために住人に帰属意識が生まれ、それがセキュリティーにも
効いてきます。
この良さを生かすには、共有する財産や生活のルールを守り、お互いの生活内容に
理解をして尊重しあう気づかいが大切になります。
プライバシーやセキュリティーは高い壁によってではなく、人の絆によって
守っていくという考え方です。
阪神大震災のとき、神戸市須磨区は大きな被害を受けましたが、比較的被害が
小さかった地域がありました。調べると隣の人がどの部屋で寝ているかも
知っているようなある意味プライバシーがない地域で、そのために住民同士の救助が
スムーズに行えたということを聞いたことがあります。
一般的にいう「プライバシーがない状態」だったから命という一番大切なものを守れたわけです。
そもそも守るべきプライバシーとは何かを考えさせられますし、普段から絆があったからこそ
の話だと思います。
地域をつくっていくためには小さいころからの教育も大事だという話が出ました。
たしかに、「水に流す」ということや、いい意味で「見ていないふりをする」という、
他人の気持ちを察することの大事さを学べる機会は重要だと思います。
庭へのご要望でも目隠しのフェンスを希望される方が多くおられます。
地域と分断せず、かつ必要なところは隠して、周囲にも緑を感じてもらう
というバランスをとるのは難しいものです。
藤井
0 件のコメント:
コメントを投稿